【レビュー】サムライスピリッツ 微妙な出来…かと思いきや…【54本目】
このゲームはプレイ前から不安があった。
餓狼伝説シリーズのスーパーファミコン移植版をプレイした人はわかるだろうけど、このタカラというメーカー、アーケードからスーパーファミコンへの移植の評判がすこぶる悪い。
しかし格ゲーは好きだ。ジャケもカッコいい。とりあえずプレイしてみる。
サムライスピリッツ自体はプレイするの初めてだけど、PS2のCAPCOMvsSNK2で覇王丸とナコルルはプレイしたことはあるし、玄庵とか何人か見覚えがあるような気がするキャラがちらほらいるレベル。
12人もキャラ選択できるとは、なかなか期待できる、と思ってたら…
まず違和感…キャラ小さくない?
餓狼伝説とかもこんなに小さくはなかったけど…
今までプレイしてきた格ゲーの中でもこれはかなり小さいぞ。最初アイテムとかで大きくなるのかとマジで思ったもん。今考えるとマリオじゃあるまいしって感じだけど…
操作感は…うーん、これの前にプレイしたスーパーファミコンの格ゲーはスーパーストリートファイターⅡだからな、それに比べると多少のもっさり感は否めない気がするけど、餓狼伝説よりはいいような…ちなみに説明書を見ずになんとなくプレイ。
波動拳コマンド、昇龍拳コマンドで必殺技が出るので、序盤は苦労せず。覇王丸、洒落たこと言うな〜。
ちなみに、夜中の0時くらいから、ファイナルファンタジー6の息抜きでなんとなく始めたんだけど…
これが一筋縄ではいかなかった…
ここでラスボスが判明。天草四郎か…
クリア後説明書を見ると
邪教を広めた人になってる…
いいのかな?天草四郎はかなり謎に包まれた人で、ファンタジーに使いやすいんだろうけど、けっこうすごい設定…
ゲームはというと、服部半蔵に多少手こずったものの、格ゲーで困った時はジャンプしてキックの繰り返しでなんとかなると思ってるので、試してみたら…勝てた。
そしてLやRを押しても強キックが出ないな〜とジャンプキックしながら思ってましたね…ちゃんとこの時点で説明書を読むべきだったんだよな〜。
しかし次の右京で手こずりまくる…
負けると一句詠まれるのがものすごく屈辱…
しかしここが最初の壁だった。全然勝てない…
なんかこの、リンゴみたいなの投げて斬りつけてくる技にやたらやられる…なにか解決策はないかと、やっと説明書を見てみると衝撃の事実が…
存在しないと思っていた強攻撃が存在した…
ストⅡのようにLとRが強攻撃かと思ったものの、押しても何も反応がなかったんで存在しないかと思ってた…
しかし説明書見ると、LかRと攻撃ボタン同時押しか、XとAみたいに小攻撃と中攻撃ボタンの同時押しで強攻撃が出る…
そーいえばPS2の時も覇王丸は攻撃力上げて強攻撃で大ダメージみたいなプレイしてたじゃん!と大反省。
間合いを測りながら強攻撃を繰り出すことでなんとか右京を撃破。なかなか時間がかかった。
ちなみに時々ミニゲームがある。
下から藁人形がモグラ叩きのように出てくるので近づいて切るだけ。クリアまでに3回あるけど、全部同じ内容だし、特に面白くもなければ言うこともない…
シャルロットは大振りの覇王丸の攻撃に合わせてレイピアで突いてくるのが嫌だったけど、なかなかリアルな闘いっぽくて良かった。良かったとか言えるのはそんなに苦労せず倒せたからで、次の柳生十兵衛が第二の壁と言えるくらいしんどかったから…
強攻撃も慣れてきたのに、この柳生十兵衛はかなりの確率でかわしてくる。
素早いバックステップで…
個人的には、当たってるやん!みたいな判定の甘さを感じたんだけど…
もはや負けすぎてそう思い込んでるだけかもしれない…
頼みの綱の強攻撃がまったく当たらず、ここで終わりかと絶望した。
しかし、相手の技をよく見ること(当たり前)、確実に当たる時だけ攻撃することを意識しなんとかクリア…
ここしんどかったな〜右京以上に時間がかかり、正直あきらめようかと思ったほどだった…
しかし倒せると嬉しいのが格ゲー。深夜に止まらなくなる。
ちなみにシステム的なところでいうと下に怒りゲージというのがあって、これが貯まると怒り状態になり、攻撃力がめちゃくちゃ上がる。
この状態で強攻撃が当たったりすると、ゲージをものすごく削れる。ゲージが貯まる条件はキャラによって違うらしい…
覇王丸でこの怒り状態で攻撃があたるとやたら気持ちいい!このシステムはけっこう気に入ったな。怒り状態だと焦ってついつい大振りな攻撃になっちゃうけど、対戦とかいい駆け引きができそう。
犬と戦うガルフォードは特に苦戦せず。
犬好きとしてはただただ心が痛む戦いだった…
玄庵はそこそこ苦戦した…
が、ここまでの経験上、慣れれば勝てると信じながら連戦した。毎回格ゲーは主人公キャラでとりあえずクリアするけど、対戦ではこのキャラ使いたい。動きもデザインも好き。回転して飛んでくるヤツのダメージがデカくて苦戦したけどなんとか勝利。
今見るとけっこうギリギリで勝ってるな。怒り状態で倒すとマジで気持ちいい。
12人キャラがいるから12人目が自分との戦いかと思ったら、まさかの11戦目。
餓狼伝説の時は自分のニセモノを退治する、みたいなテイで戦ってたけど、特に説明もなし。ドッペルゲンガー的な対戦相手。意外と苦労せず撃破。
ラスボス前のラストはタムタム。可愛い名前と思って戦ったらなかなか強かったが、もうかなりこのゲームに慣れてきたのか何戦かしたら楽に倒せた。
正直この感じなら、ラスボスもそう苦労しないだろう、と思っていたんだけど…
いよいよラスボス、天草四郎が登場。
とりあえず、全然勝てない。
格ゲーがそんなに得意じゃないからかもしれないが、とにかく一度も勝てない状態が続く…被ダメが大きく、テレポート的な技を使ってきて全然勝てない。
そして、スーパーファミコンのコントローラーでひたすらプレイしていると、あるあるだと思うが指が痛くなってきた。正直波動拳コマンドや昇龍拳コマンドのせいで豆ができそうな状態になってる…
必殺技を使わず、しっかり敵の動きを観察し、的確に攻撃を当てていこうと思いながらプレイしていると予想外のことを発見する。
自分が端でひたすらジャンプしていると、天草四郎も端でジャンプして攻撃してこない…
こ、これは大チャンス!
マジでなぜ気がついたかわからないけど、大いに活用させてもらう。
卑怯ですよ、そりゃわかってますよ…
戦闘開始直後にダメ元で特攻し、ダメージを与えられたら端でジャンプし続け時間切れ勝ち。
セコい、セコすぎるけど勝ちは勝ちだ、初めて一勝することができた…
が、しかし、後ろの封印された石的なものを壊すと天草四郎はパワーアップ。大発見かと思っていた端ジャンプをしていても普通に攻撃してくるようになる…
端ジャンプ無効…結局実力で上回らないと勝てないことが判明…そりゃしょうがない。
ここで編み出したのが、ジャンプして中斬りオンリー戦法。
なんのこと?って感じだけど、お互いジャンプした場合、天草四郎より少し早くジャンプして中斬りをすると、ほぼ確実に当てられることに気づく。
気づいたけど、これがなかなか難しい…
当然天草四郎はジャンプ以外の攻撃を仕掛けてくる。全ての動きを注視し、もはやジャンプして中斬り攻撃しかしないという境地にまでたどり着いた。
この頃には、あれだけ苦労した初戦もジャンプ中斬りのみで完勝できるレベルに達した…
しかし時間は朝の4時…体力的にも厳しい…
集中して2回戦目を次はないくらいの気合いで臨んだ…
長かったけどなんとか勝利…
思わず声が出る。
もう朝だよ…
ちゃんと反省するところが、天草四郎えらいと思いました。
唐突に女がついてこようとするけど断る硬派な覇王丸。
プレイヤーを褒めてくれるって珍しい演出だと思う。少なくとも自分は初めてだし、けっこう嬉しい…苦労したからな。
おしまい。
最初キャラの小ささにびっくりして、どうなることかと思ったけど、結局5時間くらいぶっ通しでプレイした…格ゲーはやっぱり工夫して相手を倒せた時ほんと嬉しい。自分の上達もかなり実感できた。
しかし今回思ったのは長時間スーパーファミコンのコントローラーでプレイするとめちゃくちゃ指が痛いということ。実はスーパーファミコン用のアケコンも存在するので、購入を真剣に検討してる…まだまだスーパーファミコンの格ゲーいろいろあるしな。モータルコンバットとか、豪傑寺一族とか…
ストⅡに餓狼伝説にサムスピ…だいぶメインどころをクリアしたな、いや、まだ龍虎の拳もある!格ゲーは好きだから嬉しいけど、まだまだ先は長いな…
コンプリートまで残り1393本…