スーファミの逆襲

スーパーファミコンソフトをコンプリートしてコレクターになるまでのブログ

【レビュー】アリスのペイントアドベンチャー たまにはマウスで遊んでみては…?【55本目】

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先に言っておくと、このゲーム、よっぽどのディズニーファン小学校入学前もしくは低学年の子ども向けゲームだ。なんというか、大人が真面目にプレイするゲームではない。

 

ペイントアドベンチャーという名前の通り、お絵描きがメインだけど、コントローラーではなくマウスを使う。

 

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マウスはマリオペイントから拝借。

マウスを使うスーパーファミコンソフトといえば満場一致でマリオペイントだろう。

マリオペイントは、大人でも楽しめるプログラミング要素とかミニゲームがあったが、このゲームはどうだろうか…

 

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一枚画はなかなかのクオリティ。古き良きディズニーって感じ。

 

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メニュー画面。「おはなし」、「おえかき」、「ミニゲーム」がある。なんとなく「おはなし」と「おえかき」は予想がつくので、まずは「ミニゲーム」からやってみる。


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ミニゲームは3種類という少なさが気になるけど、あくまでミニゲームなので贅沢は言ってられない。

3本あれば1本くらいは面白いゲームがあるはず…


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ミニゲーム一つ目はモグラ叩きのようなゲーム。

穴から出てくるヤツらにパイをぶつけるという、目的がよくわからないゲーム。

女王にパイを当てると減点。

 

しかし女王…ずいぶんこのミニゲームに協力的だな。女王が他の猫とかと一緒に、真面目に顔を出してくるのがシュール過ぎる。けっこう怖いキャラだったのに…どういう経緯でこうなったのか問い詰めたい。これはちょっと笑ったな。出オチ的には楽しめるゲーム。あ、内容は1、2回プレイしたら十分だろう。


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2つ目は神経衰弱。あるあるだけど、コンピューターと神経衰弱すると向こうは全然間違えない。これズルいな〜って昔から思ってる。もちろん毎回全問正解してくるわけじゃないけど、1勝負1ミスくらいの強さ。子どもにプレイさせるとコンピューターが強くて泣きだす恐れあり。


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最後は現れる白黒の薔薇にひたすら色を塗るゲーム。色を塗るといっても、マウスを操作してバラの上でクリックするだけなんだけど。時々花じゃなくてつぼみが表示されるので、それは塗ることができない。特にペナルティがあるわけでもない。

ひたすらマウスのクリック音がカチャカチャ鳴り続ける…

自分の番が終わると次はコンピューターの番。コンピューターの動きをじっと見守る…

いや、せめて同時対戦にしようよと思うのは自分だけではないはず…

 

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ミニゲームは飽きたので、お絵描きを始める。普通に真っ白の下地に絵を描くモードもあるけど、3種類の塗り絵が不思議の国のアリスの絵になっている、塗り絵モードもある。


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操作は簡単。上の色を選択して塗りたい場所でクリックするだけ。これはかなり小さい子にとっては楽しそうだった。マウスの操作に多少難はあるものの、綺麗に色が塗れて楽しそうではあった。

 

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色の種類は思ったより多かったけど、いかんせん塗り絵のパターンが3種類ってのミニゲーム同様飽きやすい気がする。とにかくボリューム不足が目立つ…

 

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ラストはメインと言える「おはなし」

おはなしの中にさらに「ぼうけん」と「えほん」がある。まずは楽しそうな響きの「ぼうけん」から。

 

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アリスのオリジナル?エピソードが始まる。王様が気に入らないからといって木を切り、それが精霊の怒りを買い、世界から色が無くなる…というようなストーリー。まさにペイントアドベンチャーというタイトルに相応しいストーリー。

 

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マウスでいろんなところをクリックするとリアクションがある。フクロウを触ると鳴いたり…

これだけ聞くと楽しそうだけど…


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意外と難易度が高い。

いや、あくまで子どもにとってだけど。ストーリーが急展開というか、脈絡がないので、どこをクリックすればいいかわからない。正直大人もよくわからないかも…いわゆるフラグみたいなのがわからず、最初はけっこう困惑させられる。

 

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そして途中には選択肢があり、手伝うを選択すると…


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ミニゲーム…見覚えあるぞ…


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精霊、自然を大切に…なんかこの感じ既視感が…

これ前プレイしたドラえもんのび太と妖精の国に似てる!

 

sanemotosuperfamicom.hatenablog.jp

 

どっちも同じエポック社じゃん。ドラえもんの方は妖精と環境問題だったな…

このメーカーはスピリチュアルな存在と環境問題が好きなんだろう…人によっては押しつけがましく感じる気がする。気に入らないから木を切るのがダメって一見正しいけど、剪定とかどうなの?とか思うし…エポック社のゲームからは、作り手の思想の強さを感じる…


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トホホエンド。


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不気味なおわり画面。うーん、意外としっかりオリジナルストーリーだったけど、今後プレイするエポック社のゲームに対して、多少身構えてしまう気がする…


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一方「えほん」は動く絵本。不思議の国のアリスが読める。クリックするのみ。


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クリックするだけなら本読んだ方がいいじゃん、と思うかもしれないけど、意外とコレが子供受けよかった。

 

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絵の切り取り方や演出なんかはちゃんとしてて、アリスが大きくなったり小さくなったりするシーンなんかはよくできていると思う。

あと「ぼうけん」は色のなくなった世界から色を取り戻す的なストーリーで、序盤白黒で子供が少し怖がっているようだった。

 

子供にプレイさせる場合は、とりあえずこっちの「えほん」をプレイさせるといいかも。

 

とまぁいろいろ言ってきたけど、就学前の女の子にとってめちゃくちゃ好評なスーパーファミコンソフトって、このソフトなんだよな〜不思議。マリオでもセーラームーンのソフトでもなくコレ。しかもお絵描き以外にも絵本としても機能してるっぽい…なんかゲームというより、不思議の国のアリスの、物語としての強さを感じました…

 

コンプリートまで残り1392本…